2006年05月29日
LIMIT OF LOVE 海猿 @ 映画
久々に映画を見に行きました。今月は上野洋子さんが音楽を担当したガメラを見に行きたかったのですが、既に終わってました。(T_T) 仕方なくと言うわけではないのですが、海猿も見に行こうと思っていた映画だったので、「LIMIT OF LOVE 海猿」を見ました。
感想としては、それなりに面白かったです。良くも悪くもパニック映画になってしまっていた点は、今までの海猿(テレビドラマ)とは少し違った印象ですが、映画なので大きなテーマを作る必要があり、こうなったのかな。
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以下ねたバレを含むかも知れないので、要注意です。
少し改行したので大丈夫かな。
それでは、気になった点を書きます。映画としては、災害救助という一つの軸のみに絞ったストーリーで、分かりやすいです。パニック映画の場合、複数のストーリーが併走する形が良くあるのですが、今回の場合はこれで正解かも。(シングルタスクなストーリーの割に、時間軸で疑問を感じた部分があったのは、気の所為かな。)
それから、これまでのシリーズを引きずった部分が少ないので、これまでに海猿シリーズを一度も見た事がない人でも楽しめる形になってました。逆にこれまでの作品を見ていた人は、戸惑う部分(設定)が若干有ったかな。いきなり第十管区なの?とか霞ヶ関なの?とか。
ここからは、細かな部分で気になった点。
先ずは空。劇中唯一と言って良い「空」という言葉が伏線になっているので、座礁したフェリーの上空は晴天が良かったなぁと思います。悲惨な事故が起きているのに、空は晴天で海では大惨事というコントラストが有った方が映画らしかったかな。乗客を救出するときに、煙突から見る空も晴天の方が良かった気がします。これに関係して、ロケのシーンが全て色がイマイチでした。海上保安庁の船などを使う関係上、天気待ちが出来なかったのかも知れませんが、残念ですね。最後の担架に乗って夜空を見るシーンなんかも、昼間のどんよりした空を見ていると星空を見ている気にもならないんですよね。兎に角ロケシーンの空の色は、残念。晴天ならばフェリーの背景にあった桜島も映えていたと思います。
空に関してはもう一つ気になりました。それはセリフ。脱出したら空を一緒に見ようってのは謎です。これまでのシリーズで空って重要だった事は合ったのかな。伏線を引いているならば理解出来ますが、関係ないならば、「一緒に酒(芋焼酎)を飲もうとか」の方が良かったのでは?
最後に、映画の最後。ラストシーンですが、フェリーから要救護者と共に脱出して終わりってのが納得出来ません。映画のチラシでは、仙崎が指輪を掲げて海から手を出している場面が大きく描かれているし、環菜が事故に巻き込まれるのも、フィアンセである仙崎に鹿児島までウエディングドレスを見せに来た事がきっかけなので、最後は結婚式で終わるモノだと思ってました。フェリーでの災害救助の展開は、途中で予測出来たのですが、エンディングは予想外です。あの映画のチラシは何だったでしょうね。単なる結婚するという事の予告だったのでしょうか?映画で結婚式どころか指輪も出てこないのは納得出来ない。最後のスタッフスクロールの横で、これまでのシリーズのフラッシュバックとか、メイキング映像が使われてましたが、本来ならばこの部分で結婚式のシーンでしょ。このシリーズをこれで終わりにしないから、それは次の作品で見せるという事なのかも知れませんが、映画の作りとしてちょっと不満。
以上、感想と言うよりも映画として見た場合の気になった点でした。ココに書いた事は重箱の隅みたいなことなので、物語として面白くなかったとかそう言う事ではないので誤解無き様お願いします。
個人的にはちょっとぶっ飛んだくらいの展開だったり奇想天外な設定の映画の方が好きなので、合格点を60点として、「LIMIT OF LOVE 海猿」は65点くらいかな。ロケ部分の映像が綺麗だったら、もっと点を高くできたのですが、空がね・・・。(笑)
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